藤田雅三です。
最近またいろいろと本を読むようにしています。結構流し読みなのですが、ピピッとアンテナに引っかかるところや、後で役に立ちそうなところのページを折っておき、読み終えるようにしています。
さて、コンサルタントという仕事をしていると、専門分野以外の依頼を受けることも意外に多いのを改めて感じます。
数年前、コンサルティングファームに務めていた頃、新規のプロジェクトが3つ走るうちの1つをメインでやることになったものの、まったくその分野に関する知識ゼロの状態でコンサルティングに入ることに不安を覚えたことがありました。
チームで進めていけばなんとかなるものですが、そのときの案件はたまたま、ほぼ一人で進めて行かなくてはならない状況だったのです。
そのときの会社の専務が、ポンッとその案件に関する専門書を5〜6冊、私の目の前に置くと「じゃ、これキックオフの日までに読んで専門家になっておいてね」とひと言。「え〜もう数日しかないのに、読めるわけないじゃん、毎日終電帰りだし・・・」と思いつつも、なんとか一通り目を通していくと、なんとなくですが、キックオフ当日までにはある程度その分野について語れるようになっていたのですね。
そしてプロジェクトを進めながら、さらに情報を集めていくと、つい先日まで知識ゼロで不安を覚えていたにもかかわらず、いつのまにか昔から詳しかったかのように(笑)クライアントとの対応を進められるようになっていました。
どんな仕事でも「走りながら考える」というやり方ができることは大切だと思います。特にコンサルタントという仕事は、経験のない業界や、未知の領域に踏み込んで仕事をすることも多いわけです。
短期間で情報を収集するとか、必要になったときに専門書や論文を一気に読み込み短期間で専門家になる、キャッチアップの早さといったスキルが必要だと、その時以来感じています。
必要なときに、と書きましたが、本当は普段からいろいろ勉強しておけば良いことなんですけどね。そんな事を最近また思い出し、家にたまっていた本を読むようにしているところです。